
生徒さんが
お祖父様のものと思われる墨を
持って来られました
『なんだかすごく軽いし
昔の墨だから
あんまり良くないんですかねぇ…』
と言われたのですが~
きっと膠が乾燥しまくって
水分抜けて軽くなってるんじゃないかな~
むしろ、昔の方が
ケミカルな材料が入ってないんじゃないかな~
なんて、ぱんだ先生なりに考えました
『飛行墨』と模様のある墨は
裏面には飛行機の図柄が…
『武士道』の方は
奈良の玄林堂製!
ネットで検索してみたら
同じ名前の墨が
戦前の墨としてヤフオクに出ていたので…
これは戦前もしくは戦時中に
作られた墨ではないかと判断しました
使える墨かどうかは
とにかく…
磨ってみないことには分からない!!
という訳で…
生徒さんのご厚意で
磨らせてもらいました!!
っても、貴重な墨には変わりないので
角のところを少しだけ…
淡墨にして
中国製の画仙紙で
墨色を確認しましたら~
『飛行墨』の方は
見事な茶墨!
油煙墨ですねぇ
にじみの
粒子も細かくて
いい感じです!
『武士道』は
思いの外、にじみが出ず…
そして茶系の色にはならないので
これはもしかして松煙墨?
キリッとした墨色
ぱんだ先生好みだわ~~
戦前の墨だとしたら
80年近く前のもの
…なんだけど~
墨と硯と万年筆は
昔のものでも
全然使えますから
絶対に捨てないで下さい!!
ってな話を改めて生徒さんにしました
結局…
これらの墨の正体は
分かりませんでしたが
それでも
素敵な墨色の墨と出会えて
めちゃくちゃテンションが上がった
ぱんだ先生なのでした~